2026.08.03

TikTok動画のサイズ完全ガイド|縦横比・解像度・長さ・見切れ対策を解説

TikTok動画のサイズ完全ガイド|縦横比・解像度・長さ・見切れ対策を解説のアイキャッチ画像

TikTok動画の推奨サイズは、アスペクト比9:16・解像度1,080×1,920px(フルHD)・縦型が基本です。

ファイル形式はMP4またはMOV、容量の上限はiOSで最大287MB・Androidで最大72MBが目安とされています。この5点さえ守れば「サイズが合わない」という致命的な失敗は避けられます。

ただし、企業アカウントの運用で本当に問われるのは「推奨サイズを守ること」ではありません。推奨サイズどおりに書き出しても、テキストやロゴが再生画面のUIに被って見切れるケースが非常に多いためです。

この記事では、まず正解の数字を即答し、そのうえで見切れ・画質劣化・反映されないといった実務のトラブル、外注時の発注条件、内製と外注の判断軸まで、企業担当者が現場で使える形で解説します。

この記事でわかること

  • TikTok動画の推奨サイズ(比率・解像度・容量・尺・形式)の正解の数字
  • 「見切れる」「サイズが合わない」「反映されない」の原因と対処法
  • CapCut・Premiere Proでの書き出し設定とセーフゾーンの考え方
  • Instagramリール・YouTubeショートとのサイズ比較とマルチ展開のコツ
  • 外注時に渡す発注条件シートと、内製・外注の判断基準

TikTok動画の基本サイズ|推奨仕様まとめ

まずは押さえるべき基本仕様を一覧にまとめます。迷ったらこの表の数字に合わせれば問題ありません。

項目推奨・仕様補足
アスペクト比9:16(縦型)全画面表示の基準。1:1・16:9も投稿可だが余白・見切れが発生
解像度(ピクセル)1,080×1,920pxいわゆるフルHD。これ以上は表示上のメリットが小さい
ファイル形式MP4・MOV最も安定。他形式は非対応・変換されることがある
容量上限iOS:最大287MB/Android:最大72MB端末やアプリ更新で変動するため大容量は要注意
動画の長さ15秒〜最長10分程度現在は最長10分程度まで対応。仕様は随時変更されるため公式ヘルプで最新を確認
フレームレート30fps前後が一般的動きの多い動画は高fpsも可

「9:16・1,080×1,920px」はTikTok・Instagramリール・YouTubeショートの3媒体に共通する縦動画の標準です。まずこの1組を覚えておけば、どの媒体にも展開できます。

アスペクト比ごとの表示の違い

  • 9:16(縦型):画面いっぱいに表示され、没入感が最も高い。企業運用の基本です。
  • 1:1(正方形):上下に余白(黒帯)が入り、視認範囲が狭くなります。
  • 16:9(横型):上下に大きな黒帯が入るか、拡大されて左右が切れます。テレビ・PC向け素材の転用時に起こりがちです。

横向きで撮影した素材をそのまま入れると、9:16の枠に合わせるために左右がカットされる点に注意してください。カメラで16:9撮影した動画をTikTokに上げて「横が切れる」という相談は、この仕組みが原因です。

動画の長さ(尺)の考え方

長時間投稿が可能になっていますが、企業運用では「投稿できる最大」と「見られる最適」は別物です。視聴維持率を考えると、認知目的のショート尺は15〜60秒を中心に設計し、解説・レビュー系で情報量が必要なときに尺を伸ばすのが実務的です。

尺の仕様は変動が激しいため、正確な上限は投稿画面と公式ヘルプで都度確認してください。

「サイズが合わない・見切れる」原因と対処法

「サイズが合わない・見切れる」原因と対処法をイメージした画像

企業担当者が最もつまずくのが、この見切れ問題です。推奨サイズを守っても発生するため、原因を4つに分けて理解しておきましょう。

原因1:UIに要素が被る(最頻出)

TikTokの再生画面には、右側にアカウント・いいね・コメント・シェアのアイコン、下部にキャプションや音源情報が常時表示されます。画面の端に置いたテキスト・ロゴ・字幕は、このUIに隠れて見切れます

対処法は、セーフゾーン(セーフエリア)を確保することです。伝えたい情報は画面の中央付近に集約します。

目安として、次のマージンを空けておくと安全です(1,080×1,920px基準の一般的な設計値)。

位置空けるマージンの目安隠れやすいUI
右端約140〜200pxアイコン列
下端約300〜450pxキャプション・音源
上端約100〜150px検索・ステータス表示
左端約60〜100pxキャプション折り返し

正確なUI位置はアプリ更新で変わるため、重要なテキストは中央60%程度の安全領域に収めると覚えておくと実務で崩れません。

原因2:素材の比率が9:16でない

16:9や4:3の素材をそのまま入れると、黒帯や左右カットが起こります。編集ソフトで9:16のプロジェクトを作り、被写体が枠内に収まるようスケール・位置を調整してから書き出します。

原因3:アップロード後にサイズ・画質が変わる

  • 画質劣化:TikTok側の圧縮が入るため、元素材を1,080×1,920px・十分なビットレートで書き出しておくと劣化が目立ちにくくなります。過度な高解像度で上げても表示は最適化されるため、4K撮影はしても書き出しは1,080×1,920pxで十分です。
  • 拡大される・崩れる:非推奨形式や規定外の比率で上げると、自動補正で拡大・トリミングされることがあります。MP4・MOVかつ9:16を徹底してください。

原因4:動画が反映されない・再生されない

「反映されない」「再生回数が0のまま」という相談は、サイズ以外の要因も絡みます。

  • 容量が上限を超えている(特にAndroidの72MB目安)→ 圧縮・尺短縮で対処
  • 非対応のファイル形式 → MP4・MOVに変換
  • 通信・アプリ側の一時的な不具合 → 時間を置いて再アップロード
  • コミュニティガイドライン・審査による保留 → 内容を見直す

サイズを疑う前に、まず形式・容量・審査の3点を確認すると切り分けが早くなります。

CapCut・Premiere Proでの書き出し設定

CapCut・Premiere Proでの書き出し設定をイメージした画像

編集担当者向けに、代表的な2ツールの設定ポイントを整理します。操作画面はバージョンで変わるため、項目名で押さえてください。

CapCut(無料・スマホ/PC)

  1. 新規プロジェクトで縦横比を「9:16」に設定する
  2. 素材を配置し、テキスト・ロゴをセーフゾーン(中央寄り)に収める
  3. 書き出しで解像度「1080P(1,080×1,920)」を選ぶ
  4. フレームレートは30fps前後、必要に応じてビットレートを上げる
  5. エクスポートしてMP4で保存する

Adobe Premiere Pro

  1. シーケンス設定でフレームサイズを1,080×1,920(縦)にする
  2. 必要ならセーフマージンを表示し、端の要素を内側へ移動する
  3. 書き出し形式はH.264(MP4)を選択する
  4. 解像度1,080×1,920、目安ビットレートを設定して書き出す

編集を外注している場合は、納品仕様として「9:16/1,080×1,920/MP4/セーフゾーン遵守」を発注書に明記しておくと、差し戻しが激減します。具体的な発注条件は後述のシートにまとめました。

TikTok・Instagramリール・YouTubeショートのサイズ比較

1本の素材を複数媒体で使い回したいマーケ責任者向けに、主要3媒体を比較します。基本の解像度・比率は共通ですが、尺やセーフエリアの位置が異なります。

項目TikTokInstagramリールYouTubeショート
アスペクト比9:169:169:16
解像度1,080×1,920px1,080×1,920px1,080×1,920px
ファイル形式MP4・MOVMP4・MOVMP4・MOV
尺の目安15秒〜最長10分程度(変動)最長3分程度(変動)最長3分程度(変動)
容量上限iOS287MB/Android72MB目安要確認(公式で最新を確認)要確認(公式で最新を確認)
UIの被り位置右アイコン・下キャプションが大きめ下部にUIが集中右・下にUIあり

各媒体の容量・尺の正確な上限は頻繁に変わるため、確定していない数値は各公式ヘルプで最新をご確認ください。

マルチ展開のコツは次の3点です。

  • 最も制約が厳しい媒体のセーフゾーンに合わせて1本作ると、3媒体すべてで見切れにくくなります。
  • 音源はTikTok内蔵音源をリール・ショートへそのまま転用すると権利・仕様の問題が出ることがあるため、汎用BGMで作ると使い回しやすくなります。
  • ロゴ透かし(ウォーターマーク)が入った動画を他媒体へ転載すると評価が下がる傾向があるため、書き出しは編集ソフトから直接行うのが安全です。

TikTok広告の動画サイズ

広告出稿を検討している場合、オーガニック投稿と規定が異なります。TikTok広告では9:16(縦)を推奨しつつ、1:1・16:9も入稿可能とされています。

配信面によって最適な比率が変わるため、縦型9:16を基本にしながら、管理画面の入稿規定で解像度・容量・尺・ファイル形式の最新値を確認してください。

広告の細かい規定は数値の変動が大きいため、必ず公式の入稿ガイドラインを一次情報として参照することをおすすめします。

外注時に渡す発注条件シート

制作を外注する場合、サイズ仕様を口頭で伝えるだけでは差し戻しが発生します。次の項目を発注書やチャットに明記し、そのままコピーして使える形にしておくと、初回から意図どおりの動画が上がってきます。

発注項目指定する内容の例
アスペクト比9:16(縦型)固定
解像度1,080×1,920px
ファイル形式MP4(H.264)またはMOV
フレームレート30fps(動きの多い企画は60fps可)
容量Android基準で72MB以内を目安に圧縮
セーフゾーン重要テキスト・ロゴは中央60%内に配置
認知は15〜60秒、解説は目的に応じて指定
音源権利フリーBGM・自社指定曲のどちらか明記
ウォーターマーク他媒体透かしなしで納品
納品形式元データ+書き出し済みMP4の両方

この10項目を最初に固めておくと、修正回数が減り制作スピードとコストの両方が改善します。特に「セーフゾーン」と「ウォーターマークなし」は口頭指示だと抜けやすいため、必ず文面に残してください。

内製と外注の判断基準

サイズ仕様を理解しても、次に迷うのが「自社で作るか、外注するか」です。判断軸を整理すると、自社の状況に合った選び方が見えてきます。

判断軸内製が向くケース外注が向くケース
投稿頻度週1〜2本で無理なく回せる週3本以上を継続したい
社内リソース撮影・編集できる担当者がいる担当が兼任で手が回らない
求める品質素材と情報が伝われば十分企画・演出まで作り込みたい
ノウハウ冒頭2秒・構成の型を持っている伸びる型を短期で取り込みたい
コスト構造人件費内で継続できる制作費を投じても成果を優先

内製はコストを抑えやすい一方で、担当者の異動や繁忙期に投稿が止まりやすいのが実情です。外注は費用が発生しますが、企画・撮影・編集・運用のノウハウを一括で取り込めるため、立ち上げ期や社内に知見がない段階では有効です。

最初は外注で型を作り、運用が安定したら一部を内製へ切り替える「ハイブリッド」も現実的な選択肢になります。

現場でありがちな失敗例と回避策

企業アカウント運用の相談で頻出するつまずきを、原因と回避策のセットで紹介します。事前に知っておくだけで、初回の投稿から質を担保できます。

  • テロップを画面下いっぱいに配置

→ 下部のキャプション・音源表示に被って読めません。中央寄せで回避します。

  • 横向きで撮った素材をそのまま投稿

→ 左右がカットされ被写体が見切れます。9:16で撮り直すか、9:16プロジェクトで再配置します。

  • 4K・大容量で書き出して反映されない

→ 容量上限超過が原因です。1,080×1,920pxで書き出し、容量を圧縮します。

  • リール用のウォーターマーク入り動画を転用

→ 見栄えが悪く評価も伸びにくくなります。編集ソフトから各媒体向けに書き出します。

  • 仕様は完璧なのに伸びない

→ サイズは入口に過ぎず、企画・冒頭2秒・構成が視聴維持を決めます。

最後の例が示すとおり、サイズは減点を防ぐ最低条件であって、成果を出す条件は企画と構成です。ここで社内のリソースやノウハウの壁に当たる企業が少なくありません。

投稿前チェックリスト

投稿・納品の直前に、次の項目を確認してください。

  • [ ] アスペクト比は9:16になっているか
  • [ ] 解像度は1,080×1,920pxか
  • [ ] ファイル形式はMP4・MOVか
  • [ ] 容量は上限(iOS287MB/Android72MB目安)以内か
  • [ ] テキスト・ロゴがセーフゾーン(中央寄り)に収まっているか
  • [ ] 右アイコン・下キャプションに重要情報が被っていないか
  • [ ] 尺は目的(認知=短尺/解説=長尺)に合っているか
  • [ ] 実機のTikTokアプリで一度プレビュー確認したか

よくある質問(FAQ)

Q. スマホで撮影すれば自動的に推奨サイズになりますか? A. 縦向きで撮影すれば9:16に近くなりますが、機種や撮影モードで比率が変わります。

編集ソフトで9:16・1,080×1,920pxに整えてから書き出すのが確実です。

Q. 4K(3,840×2,160)で撮影した動画は使えますか? A. 撮影は4Kでも問題ありませんが、書き出しは1,080×1,920pxで十分です。

過度な高解像度はアップロード後に最適化され、容量超過で反映されないリスクもあります。

Q. TikTokの動画は最大何分まで投稿できますか? A. 現在は最長10分程度まで対応していますが、仕様は随時変更されています。

正確な上限は投稿画面と公式ヘルプでご確認ください。

**Q. 9:16で作ったのに横が見切れます。なぜですか?

** A. 素材が本当に9:16になっていない、またはテキストがUIに被っている可能性が高いです。プロジェクトの比率とセーフゾーンを再確認してください。

Q. Instagramリールやショート用の動画はそのままTikTokで使えますか? A. 基本の9:16・1,080×1,920pxは共通なので使い回せます。

ただしウォーターマークの有無やセーフエリアの位置が異なるため、編集ソフトから各媒体向けに書き出すのがおすすめです。

Q. 動画が反映されない・再生されないときはどうすればよいですか? A. まず「ファイル形式(MP4・MOV)」「容量上限」「審査」の3点を確認します。

サイズよりこれらが原因のことが多いです。

まとめ

TikTok動画のサイズは、9:16・1,080×1,920px・MP4/MOV・容量上限内・セーフゾーン確保を守れば、見切れや画質劣化といった減点は防げます。

ポイントは、推奨サイズを守るだけでなく、UIに被らないレイアウト設計まで含めて初めて見やすい動画になるという点です。

  • 数字の正解:9:16/1,080×1,920px/MP4・MOV/iOS287MB・Android72MB目安
  • 見切れ対策:重要情報は中央60%の安全領域に集約
  • マルチ展開:最も厳しいセーフゾーンに合わせて1本作る
  • 発注・体制:発注条件シートで仕様を固定し、内製と外注を目的で選ぶ

とはいえ、仕様を理解しても「企画・撮影・編集・投稿を継続する人手とノウハウが足りない」という壁に当たる企業は多いものです。

Re.Quest(本記事の運営者)では、TikTok動画の企画から撮影・編集・運用までを一気通貫で支援しています。自社の目的やリソースに合わせた進め方をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

次に読みたいおすすめ関連記事

ここまでの内容を実務へ落とし込むために、次の検索意図につながる3記事もあわせてご覧ください。

TikTok台本の作り方|冒頭1秒・構成テンプレ・伸びる動画設計を解説

こんな方におすすめ: サイズを整えたうえで、最後まで見られる構成も作りたい方

冒頭のフック、展開、CTAまで、縦型動画の台本設計を実務的に整理できます。

TikTok投稿時間の決め方|伸びやすい時間帯と検証方法を解説

こんな方におすすめ: 適切なサイズで投稿した後、投稿タイミングも改善したい方

自社アカウントの視聴者データをもとに、投稿時間を検証する方法がわかります。

TikTokの伸ばし方|企業アカウントの再生数を増やす仕組みと改善手順

こんな方におすすめ: 画面サイズだけでなく再生数や集客も伸ばしたい方

企画・冒頭・投稿後分析を改善し、サイズ設定を成果につなげる流れを確認できます。

OPERATOR / EDITORIAL POLICY

この記事の運営者情報

この記事は、企業YouTube・SNS運用支援を行う株式会社Re.Questの編集部が作成しています。運営責任者は、株式会社Re.Quest代表取締役の青木創士です。

青木創士(あおんぼ) RESPONSIBLE PERSON 青木創士(あおんぼ)