
TikTok動画の推奨サイズは、アスペクト比9:16・解像度1,080×1,920px(フルHD)・縦型が基本です。
ファイル形式はMP4またはMOV、容量の上限はiOSで最大287MB・Androidで最大72MBが目安とされています。この5点さえ守れば「サイズが合わない」という致命的な失敗は避けられます。
ただし、企業アカウントの運用で本当に問われるのは「推奨サイズを守ること」ではありません。推奨サイズどおりに書き出しても、テキストやロゴが再生画面のUIに被って見切れるケースが非常に多いためです。
この記事では、まず正解の数字を即答し、そのうえで見切れ・画質劣化・反映されないといった実務のトラブル、外注時の発注条件、内製と外注の判断軸まで、企業担当者が現場で使える形で解説します。
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まずは押さえるべき基本仕様を一覧にまとめます。迷ったらこの表の数字に合わせれば問題ありません。
| 項目 | 推奨・仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型) | 全画面表示の基準。1:1・16:9も投稿可だが余白・見切れが発生 |
| 解像度(ピクセル) | 1,080×1,920px | いわゆるフルHD。これ以上は表示上のメリットが小さい |
| ファイル形式 | MP4・MOV | 最も安定。他形式は非対応・変換されることがある |
| 容量上限 | iOS:最大287MB/Android:最大72MB | 端末やアプリ更新で変動するため大容量は要注意 |
| 動画の長さ | 15秒〜最長10分程度 | 現在は最長10分程度まで対応。仕様は随時変更されるため公式ヘルプで最新を確認 |
| フレームレート | 30fps前後が一般的 | 動きの多い動画は高fpsも可 |
「9:16・1,080×1,920px」はTikTok・Instagramリール・YouTubeショートの3媒体に共通する縦動画の標準です。まずこの1組を覚えておけば、どの媒体にも展開できます。
横向きで撮影した素材をそのまま入れると、9:16の枠に合わせるために左右がカットされる点に注意してください。カメラで16:9撮影した動画をTikTokに上げて「横が切れる」という相談は、この仕組みが原因です。
長時間投稿が可能になっていますが、企業運用では「投稿できる最大」と「見られる最適」は別物です。視聴維持率を考えると、認知目的のショート尺は15〜60秒を中心に設計し、解説・レビュー系で情報量が必要なときに尺を伸ばすのが実務的です。
尺の仕様は変動が激しいため、正確な上限は投稿画面と公式ヘルプで都度確認してください。
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企業担当者が最もつまずくのが、この見切れ問題です。推奨サイズを守っても発生するため、原因を4つに分けて理解しておきましょう。
TikTokの再生画面には、右側にアカウント・いいね・コメント・シェアのアイコン、下部にキャプションや音源情報が常時表示されます。画面の端に置いたテキスト・ロゴ・字幕は、このUIに隠れて見切れます。
対処法は、セーフゾーン(セーフエリア)を確保することです。伝えたい情報は画面の中央付近に集約します。
目安として、次のマージンを空けておくと安全です(1,080×1,920px基準の一般的な設計値)。
| 位置 | 空けるマージンの目安 | 隠れやすいUI |
|---|---|---|
| 右端 | 約140〜200px | アイコン列 |
| 下端 | 約300〜450px | キャプション・音源 |
| 上端 | 約100〜150px | 検索・ステータス表示 |
| 左端 | 約60〜100px | キャプション折り返し |
正確なUI位置はアプリ更新で変わるため、重要なテキストは中央60%程度の安全領域に収めると覚えておくと実務で崩れません。
16:9や4:3の素材をそのまま入れると、黒帯や左右カットが起こります。編集ソフトで9:16のプロジェクトを作り、被写体が枠内に収まるようスケール・位置を調整してから書き出します。
「反映されない」「再生回数が0のまま」という相談は、サイズ以外の要因も絡みます。
サイズを疑う前に、まず形式・容量・審査の3点を確認すると切り分けが早くなります。
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編集担当者向けに、代表的な2ツールの設定ポイントを整理します。操作画面はバージョンで変わるため、項目名で押さえてください。
編集を外注している場合は、納品仕様として「9:16/1,080×1,920/MP4/セーフゾーン遵守」を発注書に明記しておくと、差し戻しが激減します。具体的な発注条件は後述のシートにまとめました。
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1本の素材を複数媒体で使い回したいマーケ責任者向けに、主要3媒体を比較します。基本の解像度・比率は共通ですが、尺やセーフエリアの位置が異なります。
| 項目 | TikTok | Instagramリール | YouTubeショート |
|---|---|---|---|
| アスペクト比 | 9:16 | 9:16 | 9:16 |
| 解像度 | 1,080×1,920px | 1,080×1,920px | 1,080×1,920px |
| ファイル形式 | MP4・MOV | MP4・MOV | MP4・MOV |
| 尺の目安 | 15秒〜最長10分程度(変動) | 最長3分程度(変動) | 最長3分程度(変動) |
| 容量上限 | iOS287MB/Android72MB目安 | 要確認(公式で最新を確認) | 要確認(公式で最新を確認) |
| UIの被り位置 | 右アイコン・下キャプションが大きめ | 下部にUIが集中 | 右・下にUIあり |
各媒体の容量・尺の正確な上限は頻繁に変わるため、確定していない数値は各公式ヘルプで最新をご確認ください。
マルチ展開のコツは次の3点です。
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広告出稿を検討している場合、オーガニック投稿と規定が異なります。TikTok広告では9:16(縦)を推奨しつつ、1:1・16:9も入稿可能とされています。
配信面によって最適な比率が変わるため、縦型9:16を基本にしながら、管理画面の入稿規定で解像度・容量・尺・ファイル形式の最新値を確認してください。
広告の細かい規定は数値の変動が大きいため、必ず公式の入稿ガイドラインを一次情報として参照することをおすすめします。
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制作を外注する場合、サイズ仕様を口頭で伝えるだけでは差し戻しが発生します。次の項目を発注書やチャットに明記し、そのままコピーして使える形にしておくと、初回から意図どおりの動画が上がってきます。
| 発注項目 | 指定する内容の例 |
|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型)固定 |
| 解像度 | 1,080×1,920px |
| ファイル形式 | MP4(H.264)またはMOV |
| フレームレート | 30fps(動きの多い企画は60fps可) |
| 容量 | Android基準で72MB以内を目安に圧縮 |
| セーフゾーン | 重要テキスト・ロゴは中央60%内に配置 |
| 尺 | 認知は15〜60秒、解説は目的に応じて指定 |
| 音源 | 権利フリーBGM・自社指定曲のどちらか明記 |
| ウォーターマーク | 他媒体透かしなしで納品 |
| 納品形式 | 元データ+書き出し済みMP4の両方 |
この10項目を最初に固めておくと、修正回数が減り制作スピードとコストの両方が改善します。特に「セーフゾーン」と「ウォーターマークなし」は口頭指示だと抜けやすいため、必ず文面に残してください。
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サイズ仕様を理解しても、次に迷うのが「自社で作るか、外注するか」です。判断軸を整理すると、自社の状況に合った選び方が見えてきます。
| 判断軸 | 内製が向くケース | 外注が向くケース |
|---|---|---|
| 投稿頻度 | 週1〜2本で無理なく回せる | 週3本以上を継続したい |
| 社内リソース | 撮影・編集できる担当者がいる | 担当が兼任で手が回らない |
| 求める品質 | 素材と情報が伝われば十分 | 企画・演出まで作り込みたい |
| ノウハウ | 冒頭2秒・構成の型を持っている | 伸びる型を短期で取り込みたい |
| コスト構造 | 人件費内で継続できる | 制作費を投じても成果を優先 |
内製はコストを抑えやすい一方で、担当者の異動や繁忙期に投稿が止まりやすいのが実情です。外注は費用が発生しますが、企画・撮影・編集・運用のノウハウを一括で取り込めるため、立ち上げ期や社内に知見がない段階では有効です。
最初は外注で型を作り、運用が安定したら一部を内製へ切り替える「ハイブリッド」も現実的な選択肢になります。
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企業アカウント運用の相談で頻出するつまずきを、原因と回避策のセットで紹介します。事前に知っておくだけで、初回の投稿から質を担保できます。
→ 下部のキャプション・音源表示に被って読めません。中央寄せで回避します。
→ 左右がカットされ被写体が見切れます。9:16で撮り直すか、9:16プロジェクトで再配置します。
→ 容量上限超過が原因です。1,080×1,920pxで書き出し、容量を圧縮します。
→ 見栄えが悪く評価も伸びにくくなります。編集ソフトから各媒体向けに書き出します。
→ サイズは入口に過ぎず、企画・冒頭2秒・構成が視聴維持を決めます。
最後の例が示すとおり、サイズは減点を防ぐ最低条件であって、成果を出す条件は企画と構成です。ここで社内のリソースやノウハウの壁に当たる企業が少なくありません。
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投稿・納品の直前に、次の項目を確認してください。
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Q. スマホで撮影すれば自動的に推奨サイズになりますか? A. 縦向きで撮影すれば9:16に近くなりますが、機種や撮影モードで比率が変わります。
編集ソフトで9:16・1,080×1,920pxに整えてから書き出すのが確実です。
Q. 4K(3,840×2,160)で撮影した動画は使えますか? A. 撮影は4Kでも問題ありませんが、書き出しは1,080×1,920pxで十分です。
過度な高解像度はアップロード後に最適化され、容量超過で反映されないリスクもあります。
Q. TikTokの動画は最大何分まで投稿できますか? A. 現在は最長10分程度まで対応していますが、仕様は随時変更されています。
正確な上限は投稿画面と公式ヘルプでご確認ください。
**Q. 9:16で作ったのに横が見切れます。なぜですか?
** A. 素材が本当に9:16になっていない、またはテキストがUIに被っている可能性が高いです。プロジェクトの比率とセーフゾーンを再確認してください。
Q. Instagramリールやショート用の動画はそのままTikTokで使えますか? A. 基本の9:16・1,080×1,920pxは共通なので使い回せます。
ただしウォーターマークの有無やセーフエリアの位置が異なるため、編集ソフトから各媒体向けに書き出すのがおすすめです。
Q. 動画が反映されない・再生されないときはどうすればよいですか? A. まず「ファイル形式(MP4・MOV)」「容量上限」「審査」の3点を確認します。
サイズよりこれらが原因のことが多いです。
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TikTok動画のサイズは、9:16・1,080×1,920px・MP4/MOV・容量上限内・セーフゾーン確保を守れば、見切れや画質劣化といった減点は防げます。
ポイントは、推奨サイズを守るだけでなく、UIに被らないレイアウト設計まで含めて初めて見やすい動画になるという点です。
とはいえ、仕様を理解しても「企画・撮影・編集・投稿を継続する人手とノウハウが足りない」という壁に当たる企業は多いものです。
Re.Quest(本記事の運営者)では、TikTok動画の企画から撮影・編集・運用までを一気通貫で支援しています。自社の目的やリソースに合わせた進め方をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
ここまでの内容を実務へ落とし込むために、次の検索意図につながる3記事もあわせてご覧ください。
こんな方におすすめ: サイズを整えたうえで、最後まで見られる構成も作りたい方
冒頭のフック、展開、CTAまで、縦型動画の台本設計を実務的に整理できます。
こんな方におすすめ: 適切なサイズで投稿した後、投稿タイミングも改善したい方
自社アカウントの視聴者データをもとに、投稿時間を検証する方法がわかります。
こんな方におすすめ: 画面サイズだけでなく再生数や集客も伸ばしたい方
企画・冒頭・投稿後分析を改善し、サイズ設定を成果につなげる流れを確認できます。