
「サクッと撮ってサクッと投稿」できるのがYouTubeショートの魅力ですが、実はそのやり方だけでは伸びません。
撮影や編集の手軽さに気を取られ、ショートを最大限伸ばすための投稿設定を知らないまま投稿し続けている人が本当に多いのが現実です。
この記事では、絶対にやるべきYouTubeショートを伸ばす4つの設定と、その具体的な操作手順を解説します。
あわせて、ショートが伸びるか伸びないかを決める「たった1つの指標」と、冒頭のつかみで再生数を伸ばすコツまで、検索意図に沿って網羅的にお伝えします。
「投稿しているのに手応えがない」「これから始めるので最初から正しくやりたい」という方は、読み終える頃には迷わず投稿できる状態になっているはずです。それでは早速見ていきましょう。

まず前提として、通常の長尺動画とショート動画では、伸びる仕組みが根本的に違います。
長尺動画では「サムネイルのクリック率」と「平均再生時間」の2つが良いと再生数が伸びます。一方でショートには基本的にサムネイルがなく、伸びるか伸びないかはたった1つの指標=平均再生率で決まります。
具体例で考えてみましょう。10秒のショートが平均10秒再生された場合と、60秒のショートが平均30秒再生された場合、どちらが伸びやすいでしょうか。
答えは後者です。前者は最後まで見られていても、絶対的な視聴時間は10秒。
後者は半分しか見られていなくても、30秒間ユーザーの時間を奪っています。より長い時間見られた動画のほうが、再生回数を伸ばせるのです。
YouTube公式の技術者も「ショートのパフォーマンスは、視聴者がスキップせずに視聴することを選んでいるかどうかで決まる」とコメントしています。つまり狙うべきはスキップされず最後まで見られるショートを作ること。
この事実を知っているだけで、他の発信者と差がつきます。
これはショートSEO(検索対策)でも同じです。検索結果でショートが上位に並ぶジャンルは「結論だけサクッと知りたい」層が多く、視聴維持率が命になります。
この土台を押さえたうえで、次の設定を実行していきましょう。

1つ目は、ショートから通常(長尺)動画への誘導です。ショートだけを投稿する方には関係ありませんが、ショートと長尺の両方を運用する方には非常に重要です。理由は2つあります。
ここで大事な注意点があります。それは説明欄に動画リンクを貼らないことです。
ショートの説明欄は右上のメニューから開けますが、ここを見る人はほとんどいません。せっかく貼っても届かないのです。
代わりに、動画のコメント欄に長尺動画のリンクを置きましょう。コメントはワンタップで開けますし、視聴者がコメントを読んでいる間もショートは再生され続けます。
結果として平均再生時間が伸び、さらに再生数が増えやすくなる裏技的なメリットもあります。自分でコメントを投稿し、上部に固定表示しておくのがベストです。
| 誘導方法 | 見られやすさ | 平均再生時間への影響 |
|---|---|---|
| 説明欄にリンク | ほぼ見られない | なし |
| コメント欄に固定リンク | ワンタップで見られる | 再生され続けるため伸びる |
ショートと長尺を横断する動線設計に社内リソースを割けない場合は、外部の運用パートナーに設計を任せるのも有効です。

2つ目はBGMです。投稿時に「サウンドを追加」から音楽を設定しますが、ここでメジャーな(多くの動画で使われている)BGMを選ぶことをおすすめします。
ショートを見ていると、同じBGMの動画が連続で流れてくる経験はないでしょうか。これは公式発表ではありませんが、メジャーなBGMを最後まで見た視聴者には、同じBGMを使った別の動画がおすすめされやすいと考えられます。
人気のBGMに乗るだけで、レコメンドで拾われやすくなる可能性があるのです。逆にマイナーなBGMを使うメリットは1つもありません。
基本は定番のBGMを選びましょう。
以前ショートのBGMは15秒までしか入れられませんでしたが、現在はほとんどの曲で60秒間まで設定できます。著作権を気にして短くする必要はありません。
「音楽を使うと収益化の対象外になるのでは」と心配する方もいますが、その必要はありません。ショートの広告収益はいったんYouTube側にプールされ、そこから音楽の権利元へ先に支払われ、残りがクリエイターに配分される仕組みです。
公式アプリの音楽であれば、15秒でも60秒でも著作権や収益化の問題は発生しません。

3つ目はハッシュタグです。タイトルの横に付けると動画上に表示されますが、なかでも特別なのが「#Shorts」というハッシュタグです。
なぜ特別かというと、ショートを普通に投稿するだけでは、YouTubeから通常の横長動画として認識されてしまうことがあるからです。横長枠の中央に細いショートが表示される状態になると、まったく再生されなくなります。
「#Shorts」をタイトルに入れると、この動画をショートだと認識させやすくなります。
YouTube公式アプリを開き、中央下の「+」→「ショート動画を作成」で撮影します。撮影後に「次へ」でタイトル欄が出るので、タイトルを入力したあと半角の「#」を入れ、続けてタグにしたい文字を入力します。
投稿後にハッシュタグが太字になっていれば、正しく認識されている証拠です。

4つ目はサイズです。通常動画は横16:縦9ですが、ショートは横9:縦16の縦型比率にします。この比率になっていないと、ショートとして認識されにくくなります。
最も簡単な方法はYouTube公式アプリで撮影することです。「+」→「ショート動画を作成」を押した時点で、自動的に9:16の比率になります。
すでに公式アプリで撮っている方はそのままでOKです。
パソコンで編集したい場合は、いったん公式アプリで撮影・投稿し、YouTube Studioの「コンテンツ」から動画をダウンロードして編集ソフトに取り込む方法があります。こうすればサイズが原因でショートと認識されない事態を防げます。
ここまでの4設定を整理すると、以下のとおりです。
| 設定 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1. 通常動画への誘導 | コメント欄に固定リンク | 登録者増・収益化 |
| 2. BGM | メジャーな曲を60秒まで | レコメンド流入 |
| 3. ハッシュタグ | #Shorts含め3つ | ショート認識・拡散 |
| 4. サイズ | 9:16の縦型 | ショート認識 |
これらは一度覚えれば毎回の投稿ルーティンに組み込めます。チームで運用する場合は、この設定をチェックリスト化して属人化を防ぐと投稿品質が安定します。

設定を完璧にしても、最後に押さえるべきは動画冒頭のつかみです。ショートは短いがゆえに「つまらなさそう」と思われた瞬間、指を上にスッと動かすだけでスキップされます。
見始めの1〜2秒で「続きを見たい」と思わせられるかが、勝負の分かれ道です。
冒頭で離脱される動画には共通点があります。
これらの逆をおこないましょう。撮影や演者の動作、編集で「動き」をつける。
ツッコミどころや問いを入れて「疑問」を生む。最新のスマホで撮り「画質・音声」を高める。
この3つを意識するだけで平均再生率が上がり、伸びるショートに近づきます。
視聴維持率をさらに高めるには、動画の中に小さなオチ(区切り)を複数用意する「多段オチ」構成が有効です。ランキング形式で「5位→4位→…→1位」と進めると、1位が気になって最後まで見られます。
質問と回答を繰り返す「なぜなぜ構成」もリズムを生みます。さらに余韻を残さずバツっと唐突に終わらせることで、視聴者が離脱を察知する前に見終わり、ループ再生も起こりやすくなります。
4つの設定で土台を整え、冒頭のつかみと構成で平均再生率を上げる——この両輪がショートを伸ばす本質です。
Q1. ショートだけ投稿していても伸びますか? はい、伸ばすこと自体は可能です。
ただし収益化(総再生4000時間)にショートの再生時間はカウントされないため、収益化も目指すなら長尺との併用と誘導が現実的です。
Q2. 「#Shorts」を付ければ必ずショートとして認識されますか? いいえ、100%ではありません。
ハッシュタグに加えて、9:16の縦型サイズになっていることが重要です。両方を満たすことで認識されやすくなります。
Q3. BGMは著作権的に大丈夫ですか? YouTube公式アプリの音楽ライブラリから選べば問題ありません。
収益はいったんYouTubeにプールされ、権利元へ先に支払われる仕組みのため、15秒でも60秒でも安心して使えます。
Q4. ハッシュタグは多いほど有利ですか? いいえ。付けすぎるとタイトルが画面を圧迫し逆効果です。「#Shorts」を含めて3つ程度、メジャーで関連性の高いタグに絞るのが最適です。
**Q5. どうしても再生数が伸びません。何から見直すべき?
** まず平均再生率を確認しましょう。冒頭の動き・疑問・画質を改善し、4つの設定が正しく反映されているかをチェックします。
それでも改善しない場合は、企画やペルソナ設計から見直す必要があります。
YouTubeショートを伸ばす鍵は、たった1つの指標平均再生率を最大化することにあります。そのうえで、次の4つの設定を毎回の投稿で徹底しましょう。
そして冒頭1〜2秒のつかみで離脱を防ぎ、多段オチ構成で最後まで見せる。これらを実践すれば、ショート運用の準備は万全です。
とはいえ、企画設計・撮影・分析・改善を継続するには相応の工数がかかります。
「社内リソースが足りない」「伸び悩みの原因を客観的に診断してほしい」という個人・企業の方は、YouTube運用代行や内製化(インハウス化)支援のプロに相談することで、遠回りを避けられます。
ここまで読んだ方は、次に以下の記事も確認すると、施策の設計から改善までつながりで理解しやすくなります。