
運営:株式会社Re.Quest(本文に自社サービスの案内を含みます)。
「外注先に動画を上げてもらいたいけど、どの権限まで渡せばいいんだろう」。YouTube Studioの招待画面を開いても、管理者と編集者の違いが分からず、手が止まることがあります。
まず決めるのは、相手に任せる仕事と、収益データを見せるかどうかです。投稿を任せるなら編集者系、数字の確認だけなら閲覧者系が候補です。
ただし、編集者にも動画を公開する権限があるため、社内の承認ルールは別に必要です。
YouTubeの公式ヘルプに沿って、役割の比較、招待から受諾後の確認、担当交代時の削除まで順に整理します。読み終えたら、相手へ渡す役割と、作業を始める前の確認事項を決められます。
所有者そのものを変えたい場合は別の手続きなので、まず下の役割表から目的に合う権限を選びましょう。
先に結論
動画の投稿と分析では必要な役割が異なります。パスワードを共有せず、担当作業に必要なアクセス権を個別に付与します。

YouTubeの「チャンネルの権限」は、所有者のGoogleアカウントへアクセスさせず、他の人がチャンネルを管理するための機能です。
公式ヘルプは、ログイン情報の共有より安全に運用でき、表示・更新できる範囲を制御できると説明しています。
出典:YouTube ヘルプ:チャンネルの権限機能(確認日:2026年10月13日)。
投稿まで任せるか、閲覧だけでよいかで候補を分けます。収益データを見せる必要がなければ、「制限付き」の役割を検討してください。
以下は公式の役割表を、企業の共同運用向けに要約したものです。
スマホでは、表を左右にスクロールして全項目を確認できます。
| 役割 | 動画の投稿・公開 | 主な制限・注意 |
|---|---|---|
| 所有者 | 可能 | チャンネル削除も可能。ただし、この役割から他人へ所有権を譲渡することはできない |
| 管理者 | 可能 | 権限管理や公開済みコンテンツの削除も可能。チャンネル自体は削除できない |
| 編集者 | 可能 | 権限管理と公開済みコンテンツの削除は不可。下書きの削除は可能 |
| 編集者(制限付き) | 可能 | 編集者と同じ操作範囲で、収益データにはアクセスできない |
| 閲覧者 | 不可 | チャンネル情報や収益データの閲覧が中心。編集はできない |
| 閲覧者(制限付き) | 不可 | 閲覧者と同じ範囲で、収益データにはアクセスできない |
| 字幕編集者 | 動画の投稿は不可 | 動画の字幕を追加・編集・公開・削除できる。通常の動画編集やライブ管理はできない |
出典:YouTube ヘルプ「チャンネルの権限の役割の種類」を要約(最終確認:2026-10-13)
例えば、外注先へアップロードと公開を任せ、収益は社内だけで確認したい場合は、編集者(制限付き)が候補です。これは役割の仕様を踏まえた編集上の提案であり、すべての委託業務に適するとは限りません。
分析会社に数字の確認だけを依頼するケースなら、閲覧者系を先に検討します。公開済み動画の削除や他の担当者の招待まで任せる必要があるときは、管理者の操作範囲と責任を確認しましょう。
実例:外部への相談は、アナリティクスの閲覧権限から
Re.Questの支援先で実際にあったケースです。複数チャンネルを見る顧問案件では、まず相手からアナリティクスの閲覧権限だけをもらい、事前に分析したうえで面談で具体的にアドバイスしています。外部の相談相手には、最初は閲覧権限だけ渡せば十分です。
編集者(制限付き)の制限は、主に収益データの閲覧に関するものです。編集者と同様にコンテンツをアップロードし、公開できます。
「制限付きだから社内の承認なしでは公開できない」という理解は誤りです。
公開承認は別に決める
役割設定だけに頼らず、公開日時・最終確認者・修正時の連絡先を社内で決めてください。編集者にも公開権限があります。
実例:ノーカット素材の誤公開を機に、公開権限を社内へ
Re.Questの支援先で実際に、外注パートナーが編集前のノーカット素材をそのまま公開してしまうトラブルがありました。それ以降、その企業ではアップロード権限を社内で持つ形に切り替えました。このケースの教訓は、外注先には公開まで任せず、最後の公開ボタンは社内で押すことです。
動画ファイルの制作・納品だけを頼み、投稿は社内が行う場合は、まずチャンネルへ入る必要があるかを確認します。作業に不要なアクセス権まで付与しない、という考え方です。

完成状態は、招待された人が自分のGoogleアカウントで対象チャンネルへ入り、合意した作業の画面を確認できることです。招待メールを送るだけでは、受諾やアクセス確認まで終わっていません。
設定と読み取り確認の作業枠は、編集上の目安として10〜15分を確保すると整理しやすくなります。公式に保証された時間ではなく、相手の受諾待ち・本人確認・権限移行の時間は含みません。
準備するものは次のとおりです。
Studioを開いたら、チャンネル名とアイコンを確認します。同じ担当者が複数のチャンネルを扱っている場合は、別のチャンネルへ招待しないよう、対象を特定してから設定を進めます。
ブランドアカウントとのリンクを確認したい場合は、Googleアカウントのブランドアカウント一覧を確認します。見つからない場合は、使用中のGoogleアカウントが正しいか確認するよう公式ヘルプが案内しています。
出典:YouTube ヘルプ:ブランドアカウントを所有しているかを確認する(確認日:2026年10月13日)。
ブランドアカウント側の役割と、YouTube Studioの「チャンネルの権限」は別の管理方式です。ブランドアカウントを利用している場合、公式ヘルプはチャンネルの権限へ移行してからユーザーを追加・削除するよう案内しています。
移行する場合は、ブランドアカウントのメインの所有者でStudioへ入り、設定から権限を移行します。既存ユーザーも、役割を手動で設定して招待する必要があります。
画面と運用中のアクセスを確認してから進めてください。
出典:YouTube ヘルプ:ブランドアカウントのユーザーアクセス権からチャンネルの権限に移行する(確認日:2026年10月13日)。
この手順の対象外
チャンネルの売却、所有権の譲渡、別のブランドアカウントへの移動は、共同運用のための招待とは別です。担当者を増やすために移動・置き換えを行う必要はありません。

PCのYouTube Studioを使う手順を基準にします。最初に役割を決め、送信側と受諾側の両方で完了を確認しましょう。
スマホでは、表を左右にスクロールして全項目を確認できます。
| 段階 | 行うこと | 次へ進む条件 |
|---|---|---|
| 1 招待の準備 | 対象チャンネル、相手のメール、役割を確認 | 担当作業と開示範囲が合意できている |
| 2 招待の送信 | Studioの設定から権限・招待を開く | メールアドレスと役割を再確認する |
| 3 招待の受諾 | 相手がメールから招待を承諾する | 招待先のアカウントで操作する |
| 4 完了確認 | 対象チャンネルと担当画面を確認 | 必要なアクセスがあり、不要な権限を渡していない |
出典:YouTube ヘルプの招待手順を基にした編集部の確認フロー(役割合意・完了条件は編集提案)(最終確認:2026-10-13)
所有者または管理者が、次の6手順で招待します。
通常の追加手順は公式ヘルプの記載に沿っています。ブランドアカウントからの移行手順では「保存」も案内されています。
画面に保存や本人確認が表示された場合は、その案内に従って完了させてください。
出典:YouTube ヘルプ:アクセス権を付与する、権限への移行手順(確認日:2026年10月13日)。
招待先の人にメールを確認してもらい、招待を承諾してもらいます。メールアドレスが複数ある場合は、どのGoogleアカウントを招待したか、送信側と受諾側で合わせてください。
招待状は30日後に有効期限が切れます。受諾を後回しにせず、作業開始前にアクセス確認まで行いましょう。
出典:YouTube ヘルプ:招待状の有効期限(確認日:2026年10月13日)。
STEP 1|送信側の確認
対象チャンネル、招待先、選択した役割が合意内容と一致するか確認します。
STEP 2|受諾側の確認
招待を承諾したアカウントでStudioを開き、対象チャンネルへ入れるか確認します。
STEP 3|作業前の確認
必要な画面の閲覧から始め、公開や削除を試すことなくアクセス範囲を確認します。

例えば、投稿担当を招待した場合は、対象チャンネルへ入れるか、動画を管理する画面を開けるか確認します。権限確認だけのために、本番動画を公開したり削除したりする必要はありません。
確認は、まず読み取りだけで行うことをおすすめします。役割名と公式の操作範囲を照合し、実際の投稿は承認済みの作業として行ってください。
完了チェック
受諾、対象チャンネル、役割、担当画面、公開承認者の5点がそろっているかを確認します。
仕様はYouTube公式の役割一覧で照合できます。画面へ入れるだけで、すべての機能を使えると判断しないようにしてください。
役割が「編集者」であることと、社内で公開を承認されたことは別です。次の項目を簡単な引継ぎメモにすると、権限を付与した後の担当も明確にできます。
このメモは編集上の運用提案です。パスワードや認証コードを記入するための台帳にはしないでください。

うまくいかない場合は、すぐに権限を広げず、原因を分けて確認します。所有者や管理者側で設定を確認できないときは、現在管理できる社内担当者へ相談してください。
入力したメールアドレス、相手が使用中のGoogleアカウント、対象チャンネルを順に確認します。メールが見つからない場合は受信フォルダも確認し、有効期限を過ぎていれば、正しい相手と役割を確かめて再招待します。
30日は招待状の期限です。所有者になるための待機期間ではありません。期限切れの招待を待ち続けても、作業を始められる状態にはなりません。
出典:YouTube ヘルプ:チャンネルの権限(確認日:2026年10月13日)。メール・アカウント・対象確認は編集上の切り分け提案です。
現在の役割を所有者・管理者側で確認します。編集者は権限を管理できないため、招待や権限変更も担当作業として必要なら、管理できる担当者へ依頼してください。
ブランドアカウントの管理方式を使っている場合は、Studioのチャンネルの権限へ移行済みか確認します。移行を進める担当はメインの所有者です。
「権限が見えないから」と別ブランドへチャンネルを移動しないようにしましょう。
出典:YouTube ヘルプ:役割の制限、チャンネルの権限への移行(確認日:2026年10月13日)。
移動・置き換えには別の危険がある
ブランドアカウント間の移行では、移行先の既存チャンネルやコンテンツを削除する場合があります。共同運用の設定とは分けて判断してください。
出典:YouTube ヘルプ:ブランドアカウント間の移行のリスク(確認日:2026年10月13日)。
チャンネルの権限で招待したユーザーは、YouTube APIを使ってチャンネルを管理できません。Studioへ入れたことだけで、自動投稿などの外部ツールも使えるとは限りません。
外部ツールが必要な場合は、その提供元の接続条件を別に確認します。Studioの権限を広げるだけで解決するとは判断せず、本記事の手順とは別の確認事項として扱ってください。
出典:YouTube ヘルプ:委任ユーザーの制限、権限移行後の制限(確認日:2026年10月13日)。

必要な担当者だけがアクセスできる状態を保つため、仕事が変わったら役割を見直します。例えば、投稿委託が終わり、分析だけを依頼する場合は、閲覧者系で足りるか確認する、という分岐です。
アクセス権の変更・削除は、Studioの「設定」→「権限」で対象ユーザーの役割メニューを開いて行います。役割を変える場合は新しい役割を選び、終了する場合は「アクセス権を削除」を選択します。
出典:YouTube ヘルプ:チャンネルへのアクセス権を削除する(確認日:2026年10月13日)。
STEP 4|交代前に引継ぐ
新担当者の受諾と対象チャンネルへのアクセスを確認し、公開予定と承認担当を引継ぎます。
STEP 5|終了したアクセスを整理する
合意した終了時点で旧担当者の役割を変更・削除し、所有者・管理者側で権限一覧を確認します。
所有権そのものを変更する場合は、通常の担当交代と分けて扱います。メインの所有者のGoogleアカウントを削除するとチャンネルも削除されるため、担当者のアクセスを外すこととアカウント削除を混同しないでください。
出典:YouTube ヘルプ:ブランドアカウントの所有者と管理者(確認日:2026年10月13日)。

管理者は権限管理や公開済みコンテンツの削除もできます。編集者はアップロード・公開ができますが、権限管理と公開済みコンテンツの削除はできません。作業に必要な範囲で選びます。
出典:YouTube公式の役割一覧。
公式ヘルプはYouTube Studioアプリで「設定」→「権限」からユーザー一覧を確認する方法も案内しています。端末や委任した役割によって利用できる操作が異なるため、追加・変更作業はPCの手順を基準に確認してください。
出典:YouTube ヘルプ:Androidの権限確認(確認日:2026年10月13日)。
Studioのチャンネル権限の「所有者」は、他のユーザーへ所有者の役割を譲渡できません。ブランドアカウントのメインの所有者変更は別の手続きです。
変更先は所有者になってから7日間以上経過している必要があります。
出典:YouTube ヘルプ:ブランドアカウントのメインの所有者(確認日:2026年10月13日)。売却・譲渡の実行手順は本記事の対象外です。
字幕作業のみなら「字幕編集者」を検討できます。通常の動画のアップロード・公開やライブ管理はできない役割なので、動画の投稿も頼む場合は別に必要な作業を確認してください。

役割を付与したら、公開承認と定期的な分析の担当も決めます。設定を終えるだけなら社内で完了できますが、企画・制作・投稿後の改善まで見直したい場合は、支援範囲を整理してから外部支援を検討しましょう。
Re.Questは法人のYouTube・SNS運用を、戦略設計から企画、撮影、編集、投稿、分析、改善、インハウス化まで支援しています。対象は法人で、最低月額予算は50万円以上です。
50万円は支援内容が固定されたプラン総額ではなく、具体的な料金は目的・支援範囲・制作本数などを確認したうえで個別に見積ります。
出典:Re.Quest:企業YouTube・SNS運用支援サービス(確認日:2026年10月13日)。
運用全体を見直したい法人向け
企画・投稿・改善の担当体制まで相談したい法人向けのサービスです。個人、月額予算50万円未満、特定の再生数や売上の保証を求める場合は対象に合いません。
権限設定だけを依頼する単独プランの有無は未確認です。依頼を検討する場合は、任せたい仕事、現在の社内体制、予算を整理し、公式ページで支援条件を確認してください。
共同運用から企画・改善まで見直したい法人へ
法人・月額予算50万円以上が対象で、内容は個別見積りです。特定の再生数や売上を保証するものではありません。

役割とアクセスを整理した後は、実際の投稿、分析、社内の承認ルールを順に整えましょう。次に必要な作業に合わせて選べる3本です。
こんな方におすすめ:招待した投稿担当者へ、動画のアップロードと公開設定の手順を共有したい方。
ファイルの準備からPC・スマホの投稿手順、投稿できない原因まで確認でき、担当者へ渡す作業手順を整理できます。
こんな方におすすめ:閲覧者系の権限を付与した後、分析担当者と見るべき数字を合わせたい方。
視聴回数、視聴維持率、流入経路などの指標と改善手順を確認でき、レポートで話し合う項目を決められます。
こんな方におすすめ:投稿担当者や外注先が増え、公開承認や担当交代のルールを文書化したい方。
対象範囲、投稿ルール、承認フロー、トラブル対応を順に整理でき、権限設定の後に必要な運用上の決めごとを作れます。